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【後編】選ばれる塾になるためのキラーコピー作成講座〜コピー作成編〜


少子化が進み、新規生徒の集客が難しくなる中、既存の生徒様や保護者様との関係性を資産に変える「内部施策」の重要性が増しています。
しかし、「忙しい現場でどう紹介を促せばいいのか?」「頑張ってチラシを配っても成果が出ない」と悩む先生方も多いのではないでしょうか。
本記事では、令和時代の生徒募集の最新施策に基づき、先生方の負担を軽減しつつ、既存生からの紹介を継続的に生み出す具体的な方法をご紹介します。
※この記事は、2025年10月30日に開催したセミナーの内容を元に作成したものです。
かつては集客の大きな柱だった友人紹介ですが、今は成果にばらつきが出やすく、現場のスタッフが積極的に促進しづらいと感じているのが現実です。
今の保護者様は、共働きで多忙な方が多く、情報過多の時代を生きているため、塾側の一方的な売り文句を信じにくい傾向があります。さらに、紹介に対して消極的な心理が働きます。
責任を感じたくない: 「紹介したけれど成績が上がらなかったら、私も責任を感じてしまうのでは」という懸念。
フォローが手薄になる懸念: 「今の塾が気に入っているのに、生徒が増えて人気になりすぎると、自分の子どもへのフォローが手薄になるのではないか」という心配。
このようなマイナスな心理が働くため、塾側からただ「紹介をお願いします」と伝えるだけでは、積極的な紹介行動は生まれにくいのです。
特に20代や30代の若手教室長やスタッフは、強気のクロージングや営業要素の強い促進活動を苦手とする傾向があります。そのため、積極的に紹介を促すことが難しいと感じている先生も少なくありません。
そのほか、従来の紹介カードやチラシを、わざわざカバンから取り出して友達に手渡すという行動は、先生方自身も「あまりしない」と感じるのではないでしょうか。この「時代の変化」と「施策のズレ」を解消することが、紹介を増やすための最大のポイントです。
紹介を依頼する最適なタイミングは、生徒や保護者が塾に対して強く感謝している、あるいは応援している「感動体験をしたとき」です。
具体的な感動体験とは 、例えば、お子様が学校のテストで高得点を取った時や、英検®︎や漢検などの資格試験に合格した時です。
子どもが喜びを報告し、保護者も「この塾に通わせてよかった」と感謝の気持ちが高まっているこの瞬間を逃さず、口コミや紹介の依頼をセットで行うことが重要です。
感動体験の熱が冷めないうちに紹介してもらうには、手順を「ストレスなくスムーズ」にすることが鍵となります。ここで活躍するのが、紹介に特化したランディングページ(LP)です。
従来のチラシやカードの代わりに、スマートフォン上で手軽に確認できる縦長の一枚ページ(LP)を用意します。
理想のストーリーを伝える: LPでは、紹介特典や紹介の流れなど、保護者が知りたい情報を上から順番に理想的なストーリーで伝えられます。
行動を促す設計: ストーリーを伝えた後に「今すぐお問い合わせ」のようなボタンを設置し、お問い合わせ以外の選択肢を絞り込むことで、迷わせることなくスムーズに申し込みへ誘導できます。
今やLINEは、20代で92%、30代で90%が毎日使用する、保護者様にとって最も身近なツールです。電話やメールでは連絡がつきにくい時代において、LINEを活用することは、お客様の生活に合わせた重要な対策です。
【LINEシェア機能の活用】
内部生専用LINEの構築: 既存の保護者様と、欠席連絡や休校案内など、日頃の連絡 に使う「内部生専用LINE」を運用します。
リッチメニューにボタンを設置: LINEのリッチメニュー(看板)に、「友達にLINEをシェアする」ボタンを設置します。
感動体験後に依頼: 感動体験があった際、「ぜひLINEでご友人にご紹介ください」と依頼します。
スムーズな紹介: 保護者はこのボタンを押すだけで、友人のトーク画面に塾の公式LINEを簡単に共有(シェア)できます。紹介された側も、すぐに塾の情報(ホームページやコース料金など)をチェックでき、そのまま体験申し込みに進みやすいスムーズな動線が完成します。
感動体験(例:テストの点数アップ)があった際、お祝いの写真やメッセージをLINEで保護者様に送り、「この素晴らしい喜びをぜひインスタグラムやFacebookでシェアしてください」とセットで依頼します。
保護者様が「うちの子どもが頑張ったこと、自慢したいな」という心理に乗じて、SNS上での口コミを自然に広げることができます。
紹介連鎖とは、新規入会者が1ヶ月以内に友人や家族などを紹介し、次の入会を生み出し続けることです。新規入会10人に対して1〜2人(10%〜15%)の紹介入会が目安の理想数値とされています。
入塾から1ヶ月以内は、保護者が「購買活動をした後すぐ」で、塾への期待や温度感が非常に高い時期です。
この時期はまだ劇的な成績向上という 「結果」が出ていなくても、支払われている月謝以上の価値を感じてもらい、「期待値を超える」サービスを提供することが重要です。
新しい塾に通い始めたお子様や保護者様は、「楽しく通えているか」「先生と仲良くできているか」など、不安を感じていることが多いです。
フォローの実施: 入会から約1ヶ月後を目安に、感謝の気持ちを伝えるとともに、「様子伺いメール(またはLINE)」を送ります。
具体的な成長報告: 連絡では、生徒の様子や塾での具体的な行動ベースでの成長を報告し、「お家でもぜひ褒めてあげてください」と促します。
プラスの感情を醸成: この密な連絡は、保護者の不安を解消し、「小さなことまで気づいてくれる」というプラスの感情を生み出します。
紹介のメッセージを添える: その上で、「一緒に頑張る仲間がいるともっと成長できますよ」というメッセージを添えて、紹介を促します。
紹介をした人、された人に対し、講師から直接感謝を伝えたり、みんなの前で褒めてあげたりすることが重要です。この行動は、子どもの「褒められたい」という心理を刺激し、キャンペーン促進の強力な動機づけになります。
教室での演出: 塾の壁などに、紹介者と入会者を掲示し、「友達紹介が増えている塾である」ことを意図的に演出しましょう。
講師からの直接のお礼: 誰が誰を紹 介したかをしっかり把握し、講師が「ありがとう」と直接伝えることが、生徒のモチベーション向上につながります。
弟妹紹介(在籍生の兄弟姉妹が入塾する施策)は、平均通学率が約50%ですが、理想は70%~80%を目指したいところです。
新規問い合わせが落ち着く11月や12月は、弟妹紹介を強化する絶好の機会です。この時期に集中的に取り組むことで、忙しくなる春を有利に迎えられます。
【弟妹紹介キャンペーンの流れ(4ステップ)】
リスト把握と作成: 既存生の弟妹が何年生に何人いるか、まだ入塾していないかをリスト化し、現状の弟妹通学率を把握します。
入口を広くする告知: 弟妹限定で「1ヶ月無料体験レッスン」などを実施します。無料であれば保護者様も「気軽に体験だけでも」と考えやすく、窓口を広くすることで体験してもらうことを最大化します。
体験授業後の三者面談: 約3〜4回の体験授業後、最後の授業で三者面談を実施します。表面上は体験での成長報告を行いますが、目的はクロージングです。
クロージング前の事前確認: 三者面談の前に、講師が子どもに対して、「来月以降も先生と一緒に頑張りたいかな?」と事前に確認を取ることで、「〇〇先生と来月も授業を受けたいと言っているのですが、お母様どうでしょうか?」とクロージングをしやすくなります。
この流れを実施した結果、キャンペーンからの入 会率は7割〜8割と高い実績が報告されています。
紹介された友人が、すぐに塾を探している「顕在層」ではなく、これから教室選びをする「潜在層」である場合、すぐに体験申し込みにはつながりません。この潜在層を逃さないために、イベント集客とLINEを活用した接点作りが有効です。
潜在層へのアプローチでは、いきなり「体験申し込み」をゴールにするのではなく、「まずは教室に足を運んでもらう(来校)」をスモールゴールに設定します。
導線設計: まずLINE友達登録をしてもらい、継続的に接点を持てるようにします。
イベントで集客: LINEで無料イベントの情報を定期的に発信し、「無料だしミニイベントだし」という形で気軽に教室に来てもらうのです。
イベントの内容は、保護者が友人を誘いたくなるような、具体的なお悩みの解消ができるものを企画しましょう。
例: 長期休み中の「宿題完成講座」「読書感想文のフォロー」「自由研究のお助けイベント」など。
頻度: 目安として月に1回程度、土日などにミニイベントを実施すると、友人が紹介する際に「今月こんなイベントあるから一緒に来てみない?」と誘いやすくなります。
LINEを活用することで、体験申し込みには至らない潜在層を囲い込み、イベントを通じて継続的に接点を持ち続けるこ とが可能になります。
令和時代の内部施策の最重要ポイントは、感動体験を起点とし、LINEと紹介LP(ランディングページ)を用いて、保護者様や生徒様がストレスなくスムーズに紹介できるように導線設計を仕組み化することです。
従来の紹介カードやチラシは、感動の熱が冷める前にすぐ行動に移す動線として不十分であるため、スマホで手軽に確認・共有できるデジタルツールへの切り替えが不可欠です。
体験申し込みに至らない潜在層には、LINE登録と「無料イベント集客」をセットで行い、継続的な接点を持つことで、将来の入会につなげることが可能です。
さて、ここまで既存生からの紹介を連鎖させるための内部施策を見てきましたが、外部からの集客の常識も大きく変わりつつあります。
特に、保護者の塾選びはウェブ上の口コミが主流となり、AI検索にも対応できる対策が急務です。
次回のコラムでは、ウェブ上の評判を資産に変え、AI時代に「選ばれる塾」になるための具体的な外部施策について深掘りします。
特に、生徒募集で成果を出しているGoogleマップ対策や、反響が増える合格体験談の磨き方を解説しますので、ぜひ続けてお読みください。
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