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【後編】選ばれる塾になるためのキラーコピー作成講座〜コピー作成編〜

【後編】選ばれる塾になるためのキラーコピー作成講座〜コピー作成編〜

前編では、数ある競合の中から選ばれる塾になるための「独自の価値(USP)」を見つける3つのステップについて解説しました。

【前編】選ばれる塾になるためのキラーコピー作成講座〜価値の言語化編〜
「生徒募集が年々難しくなっている…」 「近隣に新しい塾ができて、差別化に悩んでいる…」 個人で学習塾を経営されている先生方の中には、このような悩みを…
【前編】選ばれる塾になるためのキラーコピー作成講座〜価値の言語化編〜




「うちの塾だけの強みは何か?」、その輪郭がおぼろげながら見えてきた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、本当の勝負はここからです。

どれだけ素晴らしい価値も、それがお客様の心に届かなければ、存在しないのと同じです。

【後編】となる本記事では、その価値を「保護者の心に響く言葉」に変換していく、最も重要なプロセスに迫ります。

※この記事は、2025年9月11日に開催したセミナーの内容を元に作成したものです。


なぜあなたの塾の「魅力」は伝わらないのか?


「うちの塾は、アットホームで、一人ひとりに寄り添った指導をしています!」

これは多くの個人塾が掲げる魅力的なメッセージです。しかし、なぜかこれだけでは保護者の心に刺さらない…。

その最大の理由は、「誰に」伝えたいのかが曖昧だからです。


お客様、つまり保護者や生徒が塾に求める価値は、驚くほど多様です。

試しに、お客様のタイプを以下の4つに分けて考えてみましょう。

A:実績・ブランド重視(伝統×高価格)

B:先進性・個別性重視(先進×高価格)

C:安心感・コスパ重視(伝統×低価格)

D:新しさ・効率重視(先進×低価格)

例えば、子どもの将来のために「確実な合格実績」を何よりも重視する「A」の保護者。

一方で、周りと同じ画一的な教育ではなく「この子だけの個性を伸ばしてほしい」と願う「B」の保護者。


この両者に、同じ「アットホームで丁寧な指導」という言葉は、同じように響くでしょうか?

答えはNOです。

本当に響くキラーコピーを作るための第一歩は、「どのタイプのお客様にメッセージを届けたいのか」を明確にすることから始まります。


キラーコピーを生み出すための3ステップ分析法


それでは、具体的に自塾だけのキラーコピーを見つけるための3つのステップをご紹介します。

ステップ1:自塾の「立ち位置」を明確にする(ポジショニング分析)

まずは、先ほどの4つタイプを使って、ご自身の塾がどこに位置するのかを客観的に分析してみましょう。

A:合格実績が強みの進学塾
→ 確かな実績や歴史を前面に出したコピーが響く。

(例)
「〇〇高校 合格者数 地域No.1!」
「創立30年の指導ノウハウ」


B:新しい教育メソッドを持つ塾
→ 他にはない独自性や、生徒一人ひとりに最適化された指導法をアピール。

(例)
「AIが君だけの学習プランを提案。もう勉強法に迷わない!」
「探究型学習で、答えのない時代を生き抜く力を育む」


C:地域密着型の補習塾
→ 長年地域で培ってきた信頼感や、学校の授業に寄り添う安心感を伝える。

(例)
「『学校の授業がわかるようになった!』の声多数。〇〇中学校のテスト対策はお任せください」


D:効率・低価格を追求した新しい塾
→ 既存の塾にはない効率性や、圧倒的なコストパフォーマンスを訴求。

(例)
「月々〇〇円で通い放題!短時間集中型の新しい学び方」
「オンラインと自習室のハイブリッドで効率的に成績アップ」


いかがでしょうか。自分の塾の立ち位置を決めるだけで、打ち出すべきメッセージの方向性がくっきりと見えてきます。


ステップ2:戦う「場所」を見極める(市場・競合分析)

次に、あなたの塾が戦うべき市場(商圏)を具体的に把握します。

「そんなことは分かっているよ」と思われるかもしれませんが、一度、自塾を中心に地図を描いてみてください。


自転車で10分圏内、主な生徒が通う中学校の学区など、具体的なエリアを線で囲ってみましょう。

そして、そのエリア内にどんな競合塾が、どんな“言葉”を使っているかを徹底的にリサーチするのです。

  • A塾は「実績」を謳っている

  • B塾は「低価格」を売りにしている

  • C塾は「個別指導」を強調している


競合と同じメッセージを発しても、あなたの声は埋もれてしまいます。

競合が何を言っているかを知ることで、「自分の塾が言うべき、まだ誰も言っていない独自の価値」、つまり差別化されたコピーのヒントが見つかるのです。


ステップ3:響かせたい「相手」を深く知る(顧客分析)

最後のステップが、最も重要です。

それは、あなたがメッセージを届けたいたった一人の顧客(ペルソナ)を詳細に想像することです。

「中学生」や「保護者」といった漠然とした括りではありません。

まるでその人の顔が思い浮かぶくらい、具体的に考えてみましょう。

  • その生徒は、どんなことで悩んでいますか?

→例:部活が忙しくて勉強時間が取れない。数学の図形問題がどうしても苦手…

  • その保護者は、何を不安に思っていますか?

→例:うちの子、スマホばかりで家で全く勉強しない。このままで高校受験は大丈夫かしら…

  • そして、彼らは「どうなったら」幸せなのでしょうか?

→例:苦手科目を克服して、自信を取り戻してほしい。志望校に合格して、親子で喜びを分かち合いたい…

この「悩み」や「不安」を解決し、「理想の未来(幸せ)」を叶えられると約束する一言。

それこそが、何よりも強く心に突き刺さる、あなたの塾だけの『キラーコピー』になるのです。


キラーコピーは、分析・戦略によって生まれる

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


生徒を集めるキラーコピーは、センスやひらめきだけで生まれるものではありません。

  1. 自塾の立ち位置(ポジショニング)を決める

  2. 競合がいない場所(市場)を見つける

  3. 届けたい相手(顧客)を深く理解する


この徹底した分析と戦略の先に、初めて心に響く「言葉」が姿を現します。


この記事が、あなたの塾の魅力を最大限に引き出し、未来の生徒との素晴らしい出会いを創り出す一助となれば幸いです。


さあ、まずはあなたの塾が4つのタイプのどこに位置するのか、考えてみることから始めてみませんか?


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