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集客に役立つ!紹介で生徒数を増やす仕組み作り~応用編~
前回の記事では、「紹介制度の基本のフレームワーク」についてお伝えしました。
今回は、生徒や保護者に紹介を依頼する時により紹介制度の効果を高める方法についてお伝えします。
紹介のリスクを減らす2つの制度
生徒や保護者が友達に塾を紹介したいと思っても、相手が満足しなかった場合のリスクを考えてしまいハードルが高いと感じることもあります。
紹介を増やすには、紹介者に対する「紹介した責任」を減らすことが重要です。
リスクを軽減し安心して、紹介ができるような入塾手順を設定しましょう。
具体的には次のような制度があります。
1.体験学習期間の設定
2.返金保証制度
この制度は入塾時に塾のサービスに満足いただけない場合のリスクを限りなく0に近付けます。それはつまり、「紹介のリスクを限りなく0に近付ける」ことでもあります。
ママ友同士の会話で、
「あの塾に入ったら?」
と勧めるのと、
「あの塾の体験学習を一か月受けてみたら?」
と勧めるのとでは抵抗感が全く違います。
また、保護者はこの2つの制度から「塾の指導力に対する自信」を感じ取るため、こうした大きな保証を付けることは塾生獲得のための強力な武器になります。
たとえ大きな保証があっても、「体験学習」という行動が入塾という次の行動への意欲を駆り立てるため、返金要求が殺到したり体験学習のみで終了する生徒が続出することは稀です。
紹介を依頼するときのコツ
生徒や保護者に紹介を依頼するときは、紹介状と依頼文を一緒にして渡すとより効果があります。
また、依頼文を書く時には、「ライバルを身近に置いてお互いの成長を最大限高める」ことを提案すると良いかもしれません。
「ライバルの存在が自分を成長させる」ということは、スポーツでも勉強でも効果がありますよね。
以下の例文をぜひ参考にしてみてください。
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依頼文の例)
いつも〇〇塾をご利用いただきありがとうございます。
私たちは、向上心にあふれた生徒たちが集い、互いに切磋琢磨しながら学習に取り組むことが重要だと考えています。
そのためには、良きライバルが必要不可欠です。
〇〇塾では、積極的に「友人紹介」を求めています。同じ目標を持った仲間たちと共に学習を進め、切磋琢磨しながら成長することを期待しています。
また、〇〇塾はICT教材を導入しており、より効果的な学習を実現しています。塾生一人ひとりに合わせたカリキュラムで、最高品質の学習指導を提供しています。
今回は、ご協力をお願いすることがあります。
友人で塾をお探しの方がいらっしゃいましたら、〇〇塾をご紹介いただけませんでしょうか。
当塾では、体験学習期間を設け、生徒に合った塾かどうかを充分に判断していただいた上で、入塾を決定していただいています。
また、成績保証制度により、責任を持って指導させていただくことをお約束しています。
同封している「紹介状」をお渡しいただければ、友達にも、〇〇塾の魅力を知っていただくことができます。そして、あなたと友達とのライバル物語の始まりとなるかもしれません。
趣旨をご理解いただき、ご協力いただけますようお願い申し上げます。
なお、お友達をご紹介いただいた方には、〇〇円分の授業料割引券をプレゼントいたします。
〇〇塾 塾長 〇〇
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お礼で友達紹介が増える
塾の生徒が友達を紹介してくれたときどんなお礼が最適なのでしょうか?
Amazonギフト券やおもちゃなど子供たちが興味を惹くものをお礼としている塾もあると思います。
しかし、「物のために友達を売っている」と後ろめたさを感じてしまう生徒もいるかもしれません。
紹介をしてもらった時には、
1.手書きのお礼状
2.夏期講習などの割引券
が効果的です。
塾長の喜ぶ顔が見たくて友達を何人も紹介してくれる生徒もいます。
そんな生徒には感謝の気持ちを手書きの手紙にして渡すと喜んでくれます。
塾から電話がかかってくることはありますが、手紙を渡されることは滅多にないですよね。
塾長から手紙 をもらうということは、子供たちや保護者にとっても貴重な経験なので、また先生のために紹介しようと思ってもらえるかもしれません。
おわりに
今回は、紹介の制度の効果を高める方法についてお話ししました。
紹介で集客をする際の具体的な取り組みについてご理解いただけたかと思います。
次回は、口コミを広めるための具体的な施策について紹介します。