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【まさかの発想?】生徒の意識を変えるには○○が大事だった!
本記事では、生徒に「もっと勉強してほしい」と思っている塾の先生や、「勉強に後ろ向きな生徒を前向きにさせたい」と思っている方に向けて「相手を変える」方法をご紹介いたします。
この方法は勉強に限らず、私たちの日常でも応用できるものになっているので是非ご覧ください!
「人を変える」というのは決して簡単なことではありません。
生徒に限らず家族や友人間など親しい間柄の関係でも難しいことです。
ではどうすれば人を変えることが出来るのでしょうか。
結論から言うと「相手を変えたいなら変えようとしない」ことです。
どういうことだ?と疑問に思った方も多いはずですので、このあと詳しく説明していきます。
ここで学んだポイントを実践すれば、生徒を傷つけることなく更に自信を持って勉強に取り組んでもらえるようになるでしょう。
この記事が、指導の際の参考になれば幸いです。
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さて、あなたの周りで「この人のこの部分を変えてほしいな」と思う人はいませんか?
いた場合はどの ように注意するでしょう?
例えばとても大きな声で話す人がいたとします。
多くの人はこのように注意をします。
「声が大きいからもっと小さな声で話してほしい」
ここでは相手を”変えたい”という思いで悪い点を指摘しました。
しかしこれは逆効果なのです。
注意された点について相手は直す気になるでしょうか?
実際は、そのように言われてもなかなか素直になれない人が多いはずです。
その結果、相手自身の潜在意識が言葉に抵抗してしまい結局もと通りになってしまうのです。
よかれと思って発言したにもかかわらず、かえって相手との関係がギクシャクしてしまうかもしれません。
相手を変えたいなら変えようとしない
相手を変えないようにするためにはありのまま放置すればいいのか?と考える人もいると思います。
しかしそれは間違っています。
ではどの点に注意すれば良いのでしょうか?
大切なのは、相手を承認することです。
相手を「承認」するとは相手の存在そのものを承認し、なおかつ可能性を信じている状態のことを指します。
ダメ出ししている状態が相手の「本質」と思い込んでしまうと、この人はダメな人なんだと思いそのような行動をしてしまいます。
一方、相手のことを承認し続けると相手のダメ出しされている時の状態と相手の本質を切り離して見ることが出来るのです。
しかし、なんの指摘もせずに人は変わることが出来るのでしょうか?
先ほどの「相手を承認する」をふまえて考えたときに、私は自分の学生時代の出来事を思い出しました。
私は高校生の頃数学が大の苦手でテストでは常に赤点を連発し、ついに留年の危機になってしまいました。
勉強をいくらしても悪い点数を取るので教師にはもうダメだ、などと見放され自分はダメな人間なんだと落ち込んでいました。
そんな時に数学の担当の先生が変わりその人に指導を受けることになりました。
するとその先生は私のことを「数学の出来ないダメな人間」として扱うのではなく、可能性を信じ指導してくれました。
このような対応をしてくれるのは初めてだったので「このままではダメだ、変わりたい」と思うようになり猛勉強しました。
結果、期末テストでは信じられないくらいの高得点を叩き出し「次も良い点数を取りたい!」という自身に繋がりました。
この出来事からも、誰からも相手にされないと
「変わりたくても変われない」=「完全に諦めている状態」
になってしまっているのがわかります。
そんな時に教師が生徒を承認(見守り)すると生徒は教師を「認めてくれる人」「気持ちを分かってくれる人」として信頼関係が築けるようになります。
おわりに
以上のことから、相手を変えたい場合は相手を承認することが大切だということがわかりました。
よかれと思って指摘した言葉はかえって相手に警戒心を抱かせ信頼関係を壊しかねません。
相手の変えたい部分がその人の「本質」な のではない、まずは「承認」することで相手を認めることに繋がります。
相手を承認すれば本来の力が発揮でき、その人の自信になります。
これらの方法は生徒の勉強方法に限らず、仕事や日常にも役立てることができるのでぜひ先生方の作業にも取り入れてみてください!