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“口コミ書いて”が言えない…真面目な先生のための、自然と応援の声が集まる仕組み

“口コミ書いて”が言えない…真面目な先生のための、自然と応援の声が集まる仕組み


「もしよろしければ、口コミを書いていただけませんか…?」


生徒や保護者との関係性が良好なほど、この一言を切り出すのは難しいものです。


熱心に指導へ向き合っている真面目な先生であればあるほど、「おこがましい」「催促しているようで申し訳ない」と感じてしまうお気持ち、痛いほどよく分かります。


しかし、現代の塾選びにおいて、保護者が最も信頼する情報源の一つが「実際に通っている人のリアルな声=口コミ」であることも事実。


口コミがない、あるいは古い情報しかない状態は、せっかくの先生の魅力が未来の生徒さんに届かない、という非常にもったいない機会損失を生んでしまいます。


この記事では、「お願い」するのではなく「自然と応援の声が集まる"仕組み"」を作る、という新しい発想をご提案します。


広告費をかけず、先生の誠実な人柄を活かしたまま、塾の評判を高めていく。そんな好循環を生み出すための具体的なステップを、一緒に見ていきましょう。


なぜ、今「口コミ」がこれほど重要なのか?


すでにご実感されているかもしれませんが、保護者の情報収集の仕方はこの10年で激変しました。


かつてはチラシや地域の評判が中心でしたが、今は誰もがスマートフォンを持ち、まずはGoogleマップや塾のポータルサイトで検索し、比較検討するのが当たり前です。


その際、学習内容や料金と同じくらい、あるいはそれ以上に重視されるのが「第三者からの評価」、すなわち口コミなのです。


  • 信頼性の担保: 塾が発信する情報よりも、利害関係のない保護者や卒業生の声の方が客観的で信頼できると判断されます。

  • 入塾後のイメージ: 実際の雰囲気や先生の人柄、指導の細やかさなど、公式サイトだけでは分からない「生の情報」へのニーズが高まっています。

  • 存在の証明: そもそも口コミが全くないと、「本当に運営しているのかな?」「人気がないのかな?」という不安を与えかねません。


熱心な指導という「塾の価値」は、口コミという「器」に乗って初めて、多くの人に届くのです。


「お願い」から「仕組み」へ


良い口コミは、無理に「お願い」して書いてもらうものではありません。


日々の指導に対する満足や感謝が積み重なった結果、保護者側から「この塾の良さを伝えたい」という気持ちが自然と溢れ出たときに生まれるものです。


私たちのゴールは、この「気持ちが溢れ出る瞬間」をデザインし、その受け皿をきちんと用意しておく「仕組みづくり」にあります。


その仕組みは、たった3つのステップで構築できます。


ステップ1:指導の「価値」を可視化する


先生方が日々行っている素晴らしい指導や生徒一人ひとりへの細やかな声かけも、保護者には意外と伝わっていないものです。まずは、この目に見えない「価値」を、形にして見えるようにすることから始めましょう。


  • 小さな成功体験を記録する: 「昨日できなかった問題が、今日一人で解けた」「集中して30分間、黙々と課題に取り組めた」など、小さな成長の瞬間を簡単なメモでも良いので記録しておきます。

  • 「頑張りのプロセス」を写真に残す: (※許諾は必須です)生徒が熱心に問題に取り組む姿や、達成感に満ちた表情などを写真に収めておくのも有効です。


これらは、先生にとっては日常かもしれませんが、保護者にとっては我が子の頑張りを知る、何より嬉しい情報です。


ステップ2:価値を「伝える流れ」を定型化する


可視化した価値は、定期的に保護者へ届ける流れをルーティン化しましょう。「何か特別なことがあった時だけ」ではなく、コンスタントに接点を持つことが信頼関係を深化させます。


  • 月1回の「学習レポート」: ステップ1で記録したメモをもとに、「今月、〇〇さんは特にこの単元で集中力を発揮していました」といった簡単なコメントを添えて共有する。

  • 保護者面談でのアイスブレイク: 面談の冒頭で「最近、こんなことがあって…」と、記録しておいたポジティブなエピソードを具体的に話す。


この積み重ねが、「うちの子のことを、本当にしっかり見てくれている」という絶大な安心感と信頼に繋がります。


ステップ3:「きっかけ」と「受け皿」を用意する


日々のコミュニケーションで信頼関係が十分に温まったときこそ、口コミが生まれる絶好のタイミングです。先生がすべきなのは「お願い」ではなく、感謝の気持ちが向かう先(=口コミ投稿ページ)をそっと指し示してあげることだけです。


【効果的なタイミング】

  • 保護者面談で「先生のおかげで、家でも勉強するようになりました」など、感謝の言葉を直接いただいた直後。

  • 定期テストで目標点を達成した、志望校に合格した、といったポジティブな結果が出たとき。


【具体的なアクション】

このタイミングで、手書きのメッセージカードや、お渡しする書類の片隅に、以下のような一文とQRコードを印刷しておきましょう。


文例:

「本日はありがとうございました。〇〇さんの頑張りを近くで見守ることができ、私自身も大変嬉しく思っております。

もしよろしければ、先生や当塾への応援メッセージとして、お気持ちをお聞かせいただけますと幸いです。今後の励みになります。」


ポイント:

  • 「口コミを書いてください」ではなく、「応援メッセージ」「励みになります」といった、相手の善意に働きかける言葉を選ぶ。

  • Googleビジネスプロフィール(Googleマップの塾情報)の口コミ投稿ページのURLをQRコードにしておくと、保護者はスマホをかざすだけで投稿できるため、手間がありません。


この仕組みがあれば、先生はもう「書いてください」と直接言う必要はありません。感謝の気持ちの“出口”を用意しておくだけで、応援の声は自然と集まり始めるのです。


これだけはやってはいけないNG行動


良かれと思ってやったことが、かえって信頼を損ねてしまうこともあります。以下の点には注意しましょう。


  • 過度な見返り: 「口コミを書いたら〇〇円割引」といった金銭的なインセンティブは、かえって口コミの信頼性を下げてしまいます。

  • しつこい依頼: 一度お伝えしたら、あとは相手の自発的な行動に任せましょう。

  • ネガティブな口コミの無視・削除: 万が一厳しい意見が書かれても、真摯に受け止め、誠実に対応する姿勢が、他の見ている保護者からの信頼を高めます。


先生の誠実さが、最高の集客ツールになる


個人塾の最大の魅力は、先生一人ひとりの人柄や指導への情熱です。その価値を正しく「可視化」し、「伝え」、感謝の気持ちの「受け皿」を用意する。


この仕組みさえあれば、先生の誠実さそのものが、大手塾には真似できない強力な集客ツールとなります。


もう「口コミをください」と頭を下げる必要はありません。先生の日々の頑張りが、自然と未来の生徒を惹きつける好循環を、今日から始めてみませんか。


【次の一歩へ】指導の価値を、もっと効果的に伝えたい先生へ


今回は「口コミ」という形で応援の声を集める仕組みをご紹介しました。

その根幹にあるのは「日々の指導の価値や、生徒の頑張りをいかに保護者へ届けるか」という点です。


「生徒の学習記録をもっと効率的に管理したい」

「保護者へのレポート作成の手間を減らしたい」


もし、そういった課題にもご関心があれば、ICT教材を活用してコミュニケーションを円滑にする方法もございます。


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