1日15分の発信で、問い合わせが増える。忙しい塾長のためのSNS活用術

1日15分の発信で、問い合わせが増える。忙しい塾長のためのSNS活用術

「最近、近所の〇〇塾がSNSを始めたらしい…」
「チラシの効果も薄れてきたし、何か新しいことを始めないと…」

毎日、生徒一人ひとりと向き合い、授業準備や教室運営に追われる中で、このように感じている塾長先生は多いのではないでしょうか。

SNSが集客に良いと聞いても、

「何から手をつければいいか分からない」
「ITは苦手だし、炎上も怖い」
「そもそも、そんな時間はない…」

と、一歩を踏み出せずにいる。そのお気持ち、とてもよく分かります。

しかし、もし 「1日たった15分の作業」で、「広告費ゼロ」で、あなたの塾の魅力が伝わり、「体験授業の問い合わせが増える」 としたら、試してみる価値はありませんか?

この記事は、大手塾のマーケティング担当者向けではありません。日々の業務で手一杯な、個人経営の塾長先生のためだけに書きました。専門用語は一切なし。

明日から、いえ、今日から真似できる具体的な方法だけをお伝えします。

なぜ、今「SNS」なのか? チラシにはない強み

理由はシンプルです。SNSは、あなたの 「人柄」や「教室の温かい雰囲気」 を伝えられる唯一無二のツールだからです。

保護者や生徒が塾を選ぶとき、合格実績や月謝はもちろんですが、最終的に決め手となるのは「この先生なら、うちの子を任せられる」という信頼感です。

  • 授業に込める想い
  • 生徒が集中できるように整えられた教室
  • 先生のちょっとした横顔

こういった大手塾のチラシでは伝わらない魅力を、写真や短い言葉で届けられるのがSNSの最大の強み。あなたの塾のファンをじっくりと育てていくことができるのです。

もう迷わない!個人塾が始めるべきSNSはこの2つ

結論からお伝えします。忙しい個人塾の先生が今すぐ始めるべきなのは、以下の2つの組み合わせです。

  1. Instagram(インスタグラム):塾の「ファン」を作るための“看板”
  2. LINE公式アカウント:問い合わせに繋げるための“個別相談窓口”

なぜこの2つ?

  • Instagram は、写真や短い動画で教室の雰囲気を伝えるのに最適です。また、30代~40代の保護者層が最もよく利用しているSNSの一つでもあります。ハッシュタグ(#〇〇市学習塾 など)を使えば、あなたの塾を知らない地域の人にも投稿を見つけてもらえます。
  • LINE公式アカウント は、Instagramで興味を持ってくれた人と、より深く繋がるためのツールです。友だち登録してくれた人にだけ、限定の情報(講習のお知らせ、勉強のコツなど)を届けたり、体験授業の申し込みを直接受け付けたりできます。一対一のやり取りなので、他の人に見られる心配もありません。

「X(旧Twitter)やFacebookはやらなくていいの?」

もちろん、それぞれに良さはあります。しかし、Xは情報の流れが速く、毎日何度も投稿しないと埋もれてしまいがち。

Facebookは利用者層の年齢が高めで、塾のターゲットと少しずれる可能性も。まずは 「インスタで存在を知ってもらい、LINEで関係を深める」 というシンプルな仕組み作りに集中しましょう。

1日15分でOK!無理なく続ける「SNS運用スケジュール」

「毎日投稿なんて無理!」それで大丈夫です。大切なのは、毎日投稿することよりも、無理なく続けること。まずは「週2回」の更新を目指しましょう。

【1週間のモデルスケジュール】

曜日 やること(所要時間) 具体的なアクション例
月曜 計画(5分) 今週投稿する内容を2つ決める(ネタ帳を見るだけ!)
火曜 投稿①(15分) スマホで教室の写真を1枚撮り、短い文章を添えてインスタに投稿する。
水曜 お休み -
木曜 投稿②(15分) 「よくある質問」に1つ答える投稿を作成し、インスタに投稿する。
金曜 交流(5分) 投稿についた「いいね!」やコメントを確認し、簡単な返信をする。
土日 お休み -

いかがでしょうか?これなら、授業の合間や一日の終わりの少しの時間で実践できそうだと思いませんか?

もうネタに困らない!塾の投稿アイデア10選

「でも、何を投稿すればいいか分からない…」という先生のために、すぐに使える投稿ネタをご用意しました。おしゃれな写真や凝った文章は必要ありません。

「塾の日常」を切り取るだけで、立派なコンテンツになります。

  1. 【教室の風景】 生徒たちが帰った後の、きれいに整頓された教室。「明日もこの場所で待っています!」
  2. 【先生の相棒】 使い込んだ赤ペンや、長年愛用している参考書。「これで何人もの生徒を送り出してきました」
  3. 【プチ学習TIPS】 ホワイトボードに英単語の覚え方を一つだけ書いた写真。「これ、テストに出るかも?」
  4. 【よくある質問への回答】 「Q.宿題は多いですか?」「A.一人ひとりのペースに合わせて調整しています」
  5. 【講師紹介】 自身の自己紹介や、アルバイト講師の紹介。「数学担当の〇〇です。趣味は…」
  6. 【今日の黒板】 その日の授業の要点を書いた黒板やホワイトボード。「今日のポイントはここでした!」
  7. 【生徒の頑張り(許可を得て)】 小テストで満点を取った答案用紙(名前は隠す)。「素晴らしい集中力でした!」
  8. 【地域ネタ】 塾の近所にあるお店の紹介。「授業の帰りに〇〇のパンを買うのが楽しみ、という生徒も多いです」
  9. 【塾からのお知らせ】 季節講習や定期テスト対策講座の案内。「お申し込みはプロフィールのLINEから」
  10. 【感謝の言葉】 保護者からいただいた差し入れや、生徒からの嬉しい言葉の紹介。「励みになります。ありがとうございます!」

これだけは守ろう!炎上しないための「3つの約束」

SNSで最も不安なのが「炎上」や「トラブル」ですよね。しかし、以下の3つのルールを守れば、過度に怖がる必要はありません。

  1. 生徒の顔や個人情報は、許可なく絶対に載せない。 後ろ姿や手元など、個人が特定できない写真を選びましょう。もし顔を出す場合は、必ず生徒と保護者の両方から書面で許可を得てください。
  2. 他の塾や個人の悪口・批判は絶対にしない。 たとえ事実であっても、ネガティブな発信は塾の品位を下げ、誰の得にもなりません。
  3. 政治・宗教・思想など、意見が分かれる話題には触れない。 塾は勉強を教える場所です。不必要な対立を生まないよう、発信内容は教育や地域情報に絞りましょう。

SNSは「テクニック」より「人柄」です

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

SNS活用というと、どうしても「いいねの数を増やすテクニック」や「フォロワー獲得術」といった話になりがちです。しかし、個人塾のSNSで最も大切なのは、そんなことではありません。

あなたの教育に対する誠実な想いと、温かい人柄を、コツコツと発信し続けること。

最初は反応がなくても、きっとその発信を見てくれている未来の生徒・保護者がいます。チラシでは伝わらないあなたの塾の本当の魅力が届けば、「この先生に教わりたい」という問い合わせは、必ず増えていくはずです。

さあ、まずはこの記事を参考に、スマートフォンのカメラであなたの教室を一枚撮ってみることから始めてみませんか?応援しています。

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