塾の夏期講習「忙しいのに儲からない」を脱却!人件費削減で利益率を上げる具体策3選

「今年の夏期講習も、また朝から晩まで自分が授業に入ることになるのか」
「去年は申し込みが多かったが、講師の給料を払ったらほとんど利益が残らなかった」
夏期講習に向けた準備が本格化する5月~6月。毎年この時期になると、多くの先生方からこうした切実な本音をお伺いします。
かつて教室長だった私自身も、夏期講習前は連日の面談や生徒ごとのカリキュラム作成、そして膨大なシフト調整に追われ、息つく暇もありませんでした。
夏期講習は、塾にとって一年で最も大きな売上を作る一大イベントです。
生徒のために十分な学習時間を提案したい一方で、膨れ上がる人件費を前に「このやり方で本当に現場が回るのだろうか」と葛藤する先生も多いのではないでしょうか。
講師を集めて気合いで乗り切るやり方では限界があり、どれだけ受講数を増やしても、結局は塾としての利益が出ない状態に陥ってしまうためです。
だからこそ、‟とにかくコマを増やして講師を確保する”というやり方を見直し、限られた講師の数でもしっかり利益が出る仕組みへと、発想を切り替えるタイミングが来ています。
本日は、忙しいのに儲からないという悪循環から抜け出し、現場の先生たちも無理をせずに、しっかりと塾の利益を出していくための新しい夏期講習の作り方をお伝えします。
なぜ、夏期講習は利益が出にくいのか?
具体的な解決策へ進む前に、なぜこれほどまでに夏期講習で利益が出にくくなってしまっているのか、その背景にある学習塾特有の落とし穴について少し考えてみたいと思います。
売上が上がっているのに利益が出にくい最大の要因は、講師の人件費が大きく膨らんでしまうことです。
生徒の受講コマ数が増えれば増えるほど、アルバイト講師を新たに確保しなければ現場が回りません。シフトを週2日から週5日に増やしてもらうなど、個別にお願いする必要もあります。
つまり、売上が上がるのに比例して人件費も跳ね上がっていくため、結局、手元に残るお金は少ないままになってしまうのです。
さらに、講師1人が生徒2〜3名を見るこれまでの個別指導の形にも限界があります。講師の空き枠がそのまま受け入れ人数の上限になってしまう点は、経営上の大きなネックと言えるでしょう。
せっかく夏期講習の問い合わせをいただいても、担当できる講師がいなければお断りせざるを得ず、もったいない取りこぼしを生んでしまいます。
また、決して無視できないのが、塾長先生ご自身の見えない労働時間です。
大量のテキスト発注、一人ひとりに合わせた進度調整、日々の丸付けや報告書チェックなど、時給換算されない裏方業務が限界を 超え、先生の体力と時間を奪っていきます。
このように、人手と気合いに頼り切ったやり方で夏期講習を乗り切ろうとすることは、利益を圧迫するだけでなく、現場の先生方を疲弊させてしまう大きな要因になっているのです。
利益を残そうとして陥りがちな失敗例
では、塾としての利益をしっかりと確保するためにどうすればいいのでしょうか。
ここで焦ってやってしまいがちなのが、これまでのやり方を変えずに力技でなんとかしようとする対策です。
例えば、講習費用を単純に値上げするという方法があります。
しかし、各家庭の経済状況も厳しい中で安易に値上げをすれば、「今年は受講を見送ります」と生徒離れを招くリスクが伴うでしょう。
人件費を抑えるために、今いる講師へ無理なシフトをお願いするのも大変危険です。学生講師にも大学の前期試験や就職活動といったプライベートな時間があります。
塾長の気合いに付き合わせて過度な負担を強いてしまえば不満がたまり、秋以降に貴重な戦力が一斉に辞めてしまうという致命的なダメージになりかねません。
さらに苦肉の策として、講師1人で見る生徒の数を1対4や1対5へと無理やり増やすケースも耳にします。
これでは「先生がなかなか回ってこない」「質問できない」などの不満が出てしまうはずです。
結果として指導の質が落ち、夏休み明けの退塾に繋がってしまっては本末転倒になりかねません。
現在の人に頼り切ったやり方のまま、無理やり単価を上げたり気合いでコストを削ったりといった表面的な対策を続けていては、いずれどこかで限界が来てしまうのです。
人手だけに頼らない新しい仕組みへの切り替え
誰も無理をせずに利益を出すには、「講師がずっと横について、ゼロからすべて教える」という長年の当たり前を、一度見直してみる時期に来ているのかもしれません。
例えば、夏期講習で必ず扱う前学期までの総復習を想像してみてください。
生徒がすっかり忘れてしまっている基礎的な文法や公式をゼロから教え直し、横について基本問題が解けるかを見守っていると、あっという間に1コマの半分が過ぎてしまいます。
熱心な先生ほど「すべてを丁寧に教えなければ」と抱え込んでしまいがちですが、基礎のインプットから反復演習まで、すべてを講師がつきっきりで教えるのには限界があるのではないでしょうか。
複雑な問題の解説やモチベーション管理は講師が担い、基礎演習はシステムに任せる。
この役割分担へとシフトすることが、現場を回しながらしっかり利益を残すための大きな鍵になります。
もちろん、「システムに任せるなんて、指導の手抜きだと思われて保護者からクレームが来るのでは」と、新しいやり方の導入をためらうお気持ちもあるでしょう。
一方で、知識のインプットや丸付けなどをICT教材に任せれば、講師には「よくここまで進めたね」などと、生徒を褒める時間が生まれます。
とくに夏期講習は1日の学習時間が長く、内容も基礎固めが中心です。そのため、生徒が自分のペースで進める自立学習の仕組み を最もスムーズに導入できる、絶好のタイミングなのです。
現場の負担を減らして利益を残す3つの具体策
現場に無理な負担をかけず、しっかりと利益を出していくための具体的な手順を見ていきましょう。今年の夏期講習からすぐに始められる3つの具体策をお伝えします。
1. 基礎固め・総復習を自動化する
夏期講習の大部分を占める基礎の反復や暗記特訓を、思い切ってICT教材に任せてみましょう。
問題の出題や丸付け、間違えた箇所の類題作成といった作業をシステムが自動で行ってくれます。
これまで講師3人で回していた生徒10名規模の授業を、講師1人でカバーできるようになるはずです。
結果として人件費の負担は大きく下がり、教室の利益がグッと手元に残りやすくなります。
先生方はシステムが丸付けをしている間、生徒がつまずいている箇所でヒントを出したりすることに、たっぷりと時間を注ぐことができます。
2. 通い放題や定額制コースで単価を上げる
システムを活用した自立学習なら、生徒が何時間塾で勉強していても講師の負担は増えません。
この強みを活かして、たとえば「夏休み限定・通い放題コース」などのコースを設定し単価を上げて提案することも可能になります。
保護者にとっては、家でダラダラするより塾で圧倒的な学習時間を確保できるという強力なメリットに映るでしょう。
塾にとっても、先生たちの負担を増やさずに手元に残る利益を大きくできる、非常に心強いコース設定になるはずです。
3. 塾長にしかできない業務に注力する
そして何より大きいのは、塾長先生ご自身の時間が1日2時間は生み出せることです。
つきっきりで指導する時間が減ることに一抹の不安や寂しさを感じる先生もいらっしゃるかもしれません。
一方で、日々の丸付けから解放された時間を使い、保護者様との面談で追加講座の提案を行ったり、9月以降の新規集客に向けたチラシ企画を練ったりすることに時間を注げるようになります。
ICT教材を活用して、塾長にしかできない売上を作る大切な業務に注力できるのは、経営上の大きなメリットと言えます。
今年の夏を、塾の経営体質を変えるターニングポイントに
ここまで、夏期講習でしっかりと利益を残すための新しい役割分担についてお伝えしてきました。
今年の夏こそ、無理なく利益を残す新しい夏期講習の形へ踏み出していく絶好のタイミングです。まずは計算や単語といった基礎学習から、思い切ってシステムに任せてみてはいかがでしょうか。
システム化の必要性はわかった一方で、数あるICT教材の中からどれを選べばいいのかと迷われる先生もいらっしゃるはずです。
以下の記事では、自塾にピッタリの教材を選ぶための具体的なポイントや比較をわかりやすく解説しています。
今年の夏期講習に向けた準備として、ぜひ参考にしてみてください。
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