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塾主導で取り組む!生徒のモチベーションが上がる環境づくりとは?
前回の記事では、「退塾を防止する方法」についてお伝えしました。
退塾を防ぐためには生徒のモチベーションを管理することが大切です。
前回の記事でもいくつかのモチベーション管理方法をお伝えしましたが、生徒のモチベーションを上げて維持する方法は他にもあります。
今回は前回紹介しきれなかった、生徒のモチベーションを上げて維持する方法をお伝えします。
モチベーション低下の原因とは
生徒のモチベーションが下がってしまう原因としては
・勉強してもなかなか点数が上がらない
・学校のイベントや部活に熱を注いでいる
などがあげられます。
モチベーションとともに成績が下がると、生徒や保護者は退塾を考えるようになるため、生徒のモチベーションを管理することは塾運営において重要なポイントになってきます。
そこで、今回は生徒のモチベーションを上げて維持することにつながる
1.表彰
2.ネーミング
についてお伝えします。
全生徒に表彰のチャンスを
表彰と聞いて「それはうちで もやっているよ」と思った方も多いのではないでしょうか。
実際に成績優秀者や自習室の利用時間が長かった生徒などを表彰している塾は多いです。
しかし、これでは表彰される生徒が毎回同じような顔ぶれになってしまうことがあります。
また、この方法だと頑張っても点数が上がらなかった生徒のモチベーションを上げることはできません。
そのため、全生徒が表彰されるチャンスを作る必要があります。
この際、生徒自身が気付いていない点を表彰することで、モチベーションアップにつながります。
例えば、
・前回から点数が上がった生徒
・先生から見て頑張っていた生徒
・授業をしっかり聞いていた生徒
・ノートをしっかりとっていた生徒
・部活動や習い事と勉強を両立できた生徒
・学校のイベントや部活動で良い結果を出した生徒
などテストの点数に関わらない部分での表彰を増やします。
例えテストの点数が悪くても、学校のイベントや部活動を頑張っていたなら、そこを表彰しましょう。
自分の努力を塾が認めてくれなければ、学業だけではなく、塾に来ることへのモチベーションも下がってしまいます。
そのため、生徒が頑張っていた事をしっかりと褒め、その上で、次回はテストでもいい結果が出せるようにと声をかけていきましょう。
表彰のその先へ
表彰を始めると、始めは楽しそうに受け取る生徒が多いのですが、段々と飽きてくる生徒が出てきます。
そのため、表 彰の“その先”が必要となります。
例えば、野球でいう名球会や殿堂入りのような、表彰を規定数集めた人を表彰する仕組みを作ります。
そうすることで、生徒は表彰をただ貰うのではなく、集めようという意識に変わります。
名称は何でも構いませんが、生徒が目指したくなるようなネーミングをつけ、モチベーションの低下を防ぎましょう。
ネーミングの重要性
なぜネーミングが重要なのか、夏期講習を例に考えてみましょう。
1学期の総復習や2学期の先取りを行う夏期講習には力を入れている塾も多いのではないでしょうか。
しかし、塾側がどんなに力を入れて準備しても生徒が夏期講習を受講しようと思わなければ意味がありません。
特にモチベーションが下がっている生徒は受講しないという選択を取ることが多いでしょう。
そこで重要なのがネーミングです。
例えば、夏期講習を「志望校に一歩近づくための講習」や「夏休み明け一皮むけるための講習」という風にネーミングすると、それだけでインパクトがあります。
生徒からしても「この講習を受けることで志望校に近づく」「この講習を受けることで夏休み明けに周りと差をつけられる」と意識できるようになります。
また、保護者にも「この塾は本気だ」ということが伝わり、講習を受講させてみようと考えるようになります。
生徒の気が緩んでしまう時期だからこそ、講習の内容だけではなく、名称にもこだわって、生徒のモチベーション維持に繋げまし ょう。
おわりに
今回は、生徒のモチベーションを上げて維持する方法として「表彰」と「ネーミング」についてお伝えしました。
「表彰」と「ネーミング」の重要性についてご理解いただけたかと思います。
すぐにでも実践できることが多いので、ぜひ一度取り入れてみてください。
次回は、退塾の防止にもつながる、塾が行うべきイベントについてお伝えします。