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新規塾生の心を掴む!ファン作りには入塾後◯週間が勝負
これまでの記事では、「紹介で生徒数を増やす仕組み作り」について紹介しました。
「紹介で生徒数を増やす仕組み作り(基礎編/応用編)」を合わせて読んでいただければ、入塾後のファン作りから集客までの一連の流れがわかります。
紹介による集客方法に関する記事を読みたい方はコチラ↓
入塾後の3週間がカギ!紹介で生徒数を増やす仕組み作り~基礎編~ | 株式会社メイツ
集客に役立つ!紹介で生徒数を増やす仕組み作り~応用編~ | 株式会社メイツ
新学期を控え、新規の塾生が増加した塾も多いのではないでしょうか。
新規の塾生を迎えた塾にとって、塾生をファンに変えることが最も重要です。
本記事では、新規の塾生をファンに変えるために必要なポイントを大きく2点紹介していきます。
・新規の塾生の退塾率が高い
・新規の塾生を長期間維持したい
とお考えの方はぜひ最後までご覧ください!
顧客ロイヤリティーとは?
まず、今回の記事でポイントとなる言葉「顧客ロイヤリティー」について説明します。
顧客ロイヤリティーとは、顧客が特定のブランドや企業に対して忠誠心を持ち、継続的にその商品やサービスを利用することを指します。
つまり、顧客がその企業やブランドに対して愛着を持ち、リピーターとして商品やサービスを利用し続けることが顧客ロイヤリティーとなります。
企業にとって、顧客ロイヤリティーを高めることは、新規顧客獲得に比べてコストが低く、収益性の高いビジネスを展開するために重要なポイントとなります。
3週間で最低3回の接触を図る
学習塾における顧客ロイヤリティーを高めていくためには、「3週間で最低3回の接触を図る」ことが重要です。
なぜ”3週間”なのでしょうか。
”3週間”というのは人の興奮が冷める期間だと言われています。
新しく開店したレストランに行って、どんなに素晴らしいサービスを受けたとしても3週間後にはその興奮は消えてしまいます。
逆に、その興奮をある程度高く保ったまま3週間後を迎えることが出来ればその高いテンションが日常となるのです。
”3週間”でどれだけ顧客の心を掴むかが重要になってきます。
それでは学習塾においてどのように顧客と接触を図るべきかを具体的に例示します。
1回目の接触:入塾決定直後
入塾決定直後の接触としてオススメするのが「直筆の手紙」です。
デジタル全盛の現在、なぜ直筆なのでしょうか。
それは、非日常的で「思い」も伝わりやすいからです。
年賀状の中に直筆のメッセージがあると、きっと目を引き記憶にも残るのではないでしょうか。
人は デジタルに感心はしますが感動はしません。
そして、人を行動に駆り立てるのは「感動」です。
直筆の手紙は人の「感動」を呼び起こす、最も費用対効果の高い方法です。
なお、字の優劣は全く関係ありません。
心をこめて一所懸命書けば、あなたの「思い」は届きます。
2回目の接触:1~2週間後
1〜2週間後の接触としてオススメするのは「家庭への電話訪問」です。
塾での学習の様子を伝え、家庭での変化を聞き、慣れない塾通いの中で悩みや困り事はないかを尋ねます。
また、入塾前の説明と違っている点はないかなど早期にクレームを吸い上げることも重要です。
家庭への電話訪問のタイミングとしてオススメな時間帯があります。
それは、生徒が作成した週間学習計画表における「生徒が学習すると定めた時間帯」です。
具体的に説明します。
まず、入塾後生徒に計画表を作成させます。
生徒が「水曜日の17〜19時は英語の勉強をする」と定めたとします。
その水曜日17〜19時を狙って家庭へ電話訪問するのです。
電話にて「〇〇さんは今英語の勉強をしていますか。」と尋ねることで、生徒に計画表を作らせただけではなく、その管理もしっかりされていると印象づけることができます。
計画表を作らせる塾は多いと思いますが、ほとんどの場合は本人任せとなっています。
本人も親も、まさかチェックが入るとは思っていません。
しかし、家庭学習が学力向上の鍵であることは事実です。
この電話訪問によって「この塾はやらせっぱなしではない」と思ってもらえれば成功です。
3回目の接触:3週間後
3週間後の接触のオススメは「入塾記念品」を渡すことです。
100円程度で決して高くはなく、自分では買わないだろうと思えるものが良いでしょう。
塾のグッズとして定番なのは、塾名が入っているシャーペンやファイルですが、そうした必需品は余るほど持っているため、子どもたちは喜びません。
塾本来のサービスとは外れた部分であるので、「子どもが喜ぶもの」に焦点を当てて考えてみてください。
「うちの塾、こんなくだらない物をくれた。」と言ってもらえれば成功です。
以上の3回の接触の例はあくまで「例」に過ぎないので、ご自身で塾のキャラクターに合わせた方法を考えてみてください。
必要なことは早いうちに3回の接触を図り、入塾時の高い顧客ロイヤリティーを3週間後まで維持することです。
そのことが単なる顧客であった生徒、保護者を塾のファンにしていく第一歩です。
ギャップを演出して魅力を生み出す
入塾後3週間で顧客ロイヤリティーを高めたあとも、継続して魅力を生み出さなければなりません。
そのために有効な方法として「ブログ」が挙げられます。
HPでテスト対策授業や講習の案内など、塾の本業に関わる内容を告知している塾も多いのではないでしょうか。
ただ、それだけだと塾と家庭の距離は縮まりません。
そこでブログを活用しましょう。
趣味や最近見た映画、オススメの本などを通じて講師の人柄を知ってもらい、塾を常に身近に感じてもらうのです。
ここでポイントとなるのは「ギャップの演出」です。
普段厳しく指導している講師が実はゲーム好きだと知ったとき、生徒も親も親しみを覚えるのではないでしょうか。
こうした”ギャップ”に対し、人は魅力を感じるのです。
塾としての本筋である学習指導が厳しければ厳しいほど、周辺環境にギャップを生み出す演出をすること。
そのことが塾のファン作りに効果的です。
おわりに
新規に入塾した生徒を「塾のファン」に変える方法を解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
ぜひ「3週間に最低3回の接触」と「ギャップの演出」を意識した顧客ロイヤリティーの維持に取り組んでみてください。
次回は、顧客となった塾生の退塾を防止する方法についてお伝えします。